13:名無しNIPPER[sage]
2017/10/21(土) 01:35:47.62 ID:y2wSW8Jko
それから友人たちとプロデューサーのことや765プロの話題で盛り上がり、しばらくして解散となった。
帰り道、電車に揺られている間も歩いている時もずっとアイドルとなった自分の姿を想像していたら、いつの間にか家の玄関まで辿り着いていた。
「ただいまー!」
そう言いながら家に入ると美味しそうなカレーの匂いが漂ってきた。お腹が空いている時に嗅ぐカレーの匂いはまさに犯罪的。
急いで靴を脱いでいるとバタバタと慌ただしい足音が聞こえてきた。
「お帰り千鶴! 今日はカツカレーだぞ! ミスコンで優勝できますようにってな!」
振り返ると扉から顔だけ出した私のお父さんがそう言って豪快に笑った。私は嬉しさ半分、呆れ半分でため息を吐く。
「お父さん、ミスコンは今日のお昼。もうとっくに終わっちゃってるよ」
「なっ!? そ、それじゃあ結果は? 優勝できたのか?」
「うん。ぶっちぎりだったって」
ピースしてみせるとお父さんの表情はみるみる晴れやかな笑顔に変わっていく。
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