サイタマ「俺より強い奴に会いに行く」
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46: ◆h8EFfUmKWs[saga]
2017/10/19(木) 00:28:51.51 ID:okWR1haqO
タツマキ「しぶとい……死なないのはわかってたけど」

サイタマ「はぁ、よっと」ボコンッ ボコ

フブキ「な、なんで地中から?」

サイタマ「あれ? フブキじゃん。……あっちは、フブキ組の連中も」

マツゲ「あ、あいつは」

サイタマ「ふぅ、風邪はよくなったのか?」ポンポン

タツマキ「まだ信じてたの? あんなのは演技よ、演技」

サイタマ「……? そうだったのか。うまいもんだな」

タツマキ「レディーのたしなみよ。女はみんな演技者。覚えておくといい」

サイタマ「どうする? まだやるか?」

タツマキ「ふん、今日はもういいわ。ところで、あんたやっぱりフブキ組だったんじゃない」

サイタマ「は? 違うけど」

タツマキ「そうなの? フブキ」

フブキ「え? う〜んと、その、特別会員で」

タツマキ「ま、それもそーか。あんたのがフブキより強いしね」

フブキ「えっ、お姉ちゃんがサイタマの実力を認めるなんて」

タツマキ「実の妹とは思えない発言ね。私は力あるものに対してはある程度の評価をする。もっとも、大抵の場合は私以下なのが問題だけど」

フブキ「そりゃ、だって、お姉ちゃんはブラストとキングに次ぐ実力者じゃない」

タツマキ「そーなのよね。強すぎるってのも問題だわ。あんたもそう思うでしょ? サイタマ」

サイタマ「……」

タツマキ「怪人達が出没するこの世界では、力はヒエラルキーの分布図になってるわ。社会的地位、政治力、この世は金じゃない。権力でもない。腕力、異能力こそが正義。力さえあれば金だって自由にできる」

フブキ「で、でも……」

タツマキ「なにかを主張したいのならまず力をつけなさい。今のフブキは弱すぎるのよ。自分の身ひとつ守れない貴女がなぜ他の誰かを守れるの?」

フブキ「……」ガクッ

タツマキ「徒党を組んだところで雑魚の集まりは所詮雑魚。大きなサメに敵いはしないわ」


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