サイタマ「俺より強い奴に会いに行く」
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11:名無しNIPPER[saga]
2017/10/17(火) 23:59:10.69 ID:UJptFGymO
【サイタマ宅 数十分後】

サイタマ「粗茶ですが」コトッ

フブキ「おかまいなく」

マツゲ「てめーコラハゲっ! 粗茶しかだせねぇのかよ! 玉露もってこい玉露!」

サイタマ「……」ピキッ

山猿「やめろ、マツゲ。このハゲにそんな経済力はない」

サイタマ「……」ピキピキッ

リリー「てゆーかさぁ、なんで壁に穴あいてんの? 隙間風ってレベルじゃないんですけどぉ?」

サイタマ「そいつはだな」

リリー「うわっ、きんも。なんか変な毛が落ちてる」

サイタマ「……」ピキピキピキッ

フブキ「サイタマ」

サイタマ「あんだよっ! さっさと飲んで帰れや!」

フブキ「先日、勧誘した件を覚えてる?」

サイタマ「あぁ? 勧誘?」

フブキ「そう。あなたを特別会員だと認めはしたけど、正式な会員とまではいっていない」

サイタマ「興味ないしな」

フブキ「なぜ? なぜあなたはそこまでヒーローランキングに無頓着なの? ヒーローなら誰しもが認められたいはずでしょう?」

サイタマ「そこがズレてんだよ、お前は。アイドルじゃねーんだからさ」

フブキ「……目立ちたいだけじゃない、認められたいわけじゃないわ。勝ちたい相手がいるのよ」

サイタマ「ほーん」

フブキ「ふっ、あなたは知らないのよ。あの人の恐ろしさを」

サイタマ「……」

フブキ「幼少の頃から姉さんは……! 姉さんはバケモノだった! 規格外だったわ!」

リリー「フブキ様……」

フブキ「A級上位に勝てないから上がらないんじゃない。本当の理由は、姉さんに目をつけられないためなのよ……! 力を蓄えるまではそれだけは避けなくちゃ」

サイタマ「S級ねぇ」

フブキ「あなたはたしかに強い。でも、姉さんほどじゃないわ」

サイタマ「どういう基準で?」

フブキ「さっきも本気じゃなかったんでしょ?」

サイタマ「……」

フブキ「私だってそれぐらいはわかる。サイタマの強さの底が見えないってこと。……でも、それを差し引いたとしても、“姉さんよりはこわくない”」

サイタマ「……そいつ、強いのか?」

フブキ「今までの話聞いてた? サイコキネシスやテレキネシスの能力において右に出るものはいないわ」

サイタマ「超能力者か」

フブキ「簡単に片付けないでよ」

サイタマ「いや、いい。そこだけわかれば。ちょっと会ってくる」

フブキ「は、はぁっ⁉︎」ガタッ

サイタマ「飲んだら流しに置いといてくれ。よっこらせっと」

リリー「死ぬ気なんじゃ?」

サイタマ「なんでだよ? ただ見に行くだけだぞ」

フブキ「姉さんは気に入らない相手には――」

サイタマ「うん、そうか。鍵は閉めなくていいから」ガサ


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