【モバマスSS・北条加蓮】《今に至るまでの話》
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4: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:01:17.54 ID:829Qgmpy0
加蓮は入院した。
またかと思った。
もはや当たり前のことになっていた。
病院は彼女の居場所だった。
少し動けるようになると加蓮は病院の売店に向かった。
入院食は飽きていた。
入院中は決められた食事以外食べないようにと言われていたが、あまり守っていなかった。
もっとも、売店は品揃えが豊富なわけではなかった。
加蓮が買えるのはせいぜい菓子パンだ。
加蓮はジャムパンとヨーグルトをレジへ持っていった。
売店のおばさんとは顔なじみになっていた。
言葉を交わすことはほとんどなかった。
おばさんは菓子パンを買うことを注意したりしなかった。
加蓮は菓子パンを買うことに抵抗はなかった。
小学生の頃はとても悪いことをしているような気持ちがあった。
それももう慣れてしまった。
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