【モバマスSS・北条加蓮】《今に至るまでの話》
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3: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:00:34.87 ID:829Qgmpy0
母は加蓮の身体が弱いことを嘆いたりしなかった。
加蓮が弱音を吐けば微笑んで励ましてくれた。
冷たいポカリを額に押し付けてくれた。
車が動き出すと加蓮は目を閉じた。
身体が熱いのがわかった。
頭が重かった。
大丈夫かと母が声をかけてきた。
薄く笑った。
加蓮はへーきと軽い口調で言った。
心配はかけたくなかった。
身体が弱いならせめて平気そうなところを見せてあげたかった。
笑うたびに加蓮の心は締め付けられるような気がした。
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