高垣楓「純情な恋する乙女なんて如何でしょうか?」
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7: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/10/16(月) 20:40:11.32 ID:G+tFTeWDO


「プロデューサー。私、少し眠くなってきました」

「レッスン後ですからね。シャワー浴びたら少し仮眠とってから帰りますか?」

「ですから、少し読み聞かせをして頂けませんか?」

 俺の声が届いていないのは、彼女が疲れてるからだと信じたい。
 そして彼女が差し出した本……雑誌も、勘違いであると信じたい。

「……楓さん。これ絶対読み聞かせで読むものじゃありませんって」

「あら、プロデューサー大人なのに文字が読めないんですか?」

「いや読めますけど」

「では、読んで下さい。さぁ……!」

 ……明るい表情がとても可愛らしい。
 すこし意地悪な目も、とても魅力的だ。
 眠かったのではないのだろうか。

「私が寝たら、襲うつもりだったんでしょう……?」

「あの」

「だって……先ほど発展、と……」

「あー、なるほど、そういう意味じゃ無いです本当に」
 
 ……で。
 読むの?これ?

「はい。お願いします」

「……二十代女性の婚活事情」

 まさか、担当アイドル(25歳)に。
 事務所でゼクシ◯を読み聞かせる日が来るとは思わなかった。




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