高垣楓「純情な恋する乙女なんて如何でしょうか?」
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65: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/11/01(水) 00:13:23.08 ID:IEt8OX6t0


 ちゅ、っと。

 唇に、柔らかいものが触れた。

「……えっ?あ……」

「楓、と。そう呼んで欲しかったのは……私も、貴方の事が好きだったからですよ?」

 目の前には楓さんの顔がある。
 俺の胸元にも、柔らかいものが触れている感覚がある。
 つまり楓さんは全身で俺の上に覆いかぶさっていて。

 今のは、つまり……

「……真っ赤ですよ、楓さ……楓」

「ぎこちないですね。焦っている時は、もっとはっきり言ってくれたんですけど」

 笑われてしまった。
 仕方がないだろう、今までずっと楓さん呼びだったのだから。

「頑張って慣れていきますよ」

「ところでプロデューサー。貴方の告白はお酒のせいですか?」

「まさか、お酒のせいなんかにしたくないですよ」

 そう言って、楓さんを抱き寄せる。
 お酒をかなり飲んでいた筈なのに、それでも女性特有の良い香りがした。




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