高垣楓「純情な恋する乙女なんて如何でしょうか?」
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56: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/10/30(月) 19:31:50.22 ID:squNLtVqO


「あ、そこの道を右でお願いします。そしたら二つ目の交差点のところで」

 タクシーが、着いた。
 支払いを楓さんが済ませる。
 その間、俺は何も言葉を発せなかった。

 楓さんに軽く押されてタクシーから降り、そしてようやく言葉に出来たのは……

「楓さん。ここ、俺の家」

「はい、知ってます」

 おかしいな。
 何故知ってるのかは良いとして……いや、良くはないが。
 なんで、タクシーに俺の家まで案内させた?
 俺の家の隣に住んでるとか、そういうオチか?

「さ、プロデューサー。二次会、始めませんか?」

「いやいやいや、流石にそれは……」

「今日は私の気が済むまで、付き合ってくれるんでしたよね?」

「楓ぇ……まぁ、いいか」

 良い訳がないが、酔ってまともな思考が出来てなかったと言い訳したい。

 こうして、二次会は俺の家で開かれる事になった。




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