高垣楓「純情な恋する乙女なんて如何でしょうか?」
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5: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/10/16(月) 20:34:44.35 ID:G+tFTeWDO



「あ……お疲れ様です、プロデューサー」

「お疲れ様、楓さん。今日はもうあがりですよね?」

 部屋へと戻ってきた楓さんは、レッスン後だからか少し汗をかいていた。
 湿気はそのままに室温の高いレッスンルームで激しい運動をしていたら、それは汗をかいても当たり前たろう。
 そんな人間として当たり前の事象ですら美しく見えてしまうのは、高垣楓のポテンシャルが高過ぎるからか。
 今の彼女をそのまま写真に撮って写真集を出しても、きっと日本中の書店で売り切れ続出になるだろう。

 ところでシャワーを浴びてから部屋に寄ると思っていたが、部屋に着替えでも忘れてしまったのだろうか。
 
「いえ……その、少し……大胆に、なってみようと……」

 ……大胆に?
 それは、どう言う意味だろう。

「プロデューサー。隣、大丈夫ですか?」

「いいですけど……先にシャワー浴びて来ちゃったらどうですか?風邪ひきますよ?」

 薄いレッスン着でソファの隣に座られるというのは、些か目のやり場に困る。
 かといってずっと書類に目を通し続けていても拗ねるだろう。
 そちらを凝視しないよう脳内で羊の数でも数えてようか、なんて考えている間に楓さんは隣に座っていた。
 何故女性ってこんなにいい香りが……げふんげふん。




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