高垣楓「純情な恋する乙女なんて如何でしょうか?」
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20: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/10/17(火) 17:53:12.64 ID:KSf2hlIYO



 レジで支払いをしている時、なんとなく違和感を覚えた。
 気のせいだろうか、周りの人が此方を見ては変な表情をしている。
 何が原因だかは分からないが注目を集めるのは得意じゃない。
 さっさと事務所に戻ろう。

 雨はまだ止みそうにない。
 確かちひろさんが明日まで降るとか言ってたなぁ。
 そんな事を考えながら事務所の廊下を歩いていると、同事務所のアイドルである川島瑞樹とすれ違った。
 軽く挨拶して立ち去ろうとしたところで……

「……ねぇ、楓ちゃんのプロデューサー」

 川島さんが、此方へ振り返った後に話しかけてきた。

「どうかしましたか?川島さん」

「えっと、買い物帰りかしら……?」

「はい、昼食を買いに。何かありましたか?」

 なんだか、話しずらそうな顔をする川島さん。
 はぁ、なんてため息をついている。
 どうしたのだろう。
 自分の担当には話せない深刻な悩みでもあるのだろうか。

「その、言い辛いんだけど……」




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