高垣楓「純情な恋する乙女なんて如何でしょうか?」
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19: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/10/17(火) 17:50:37.16 ID:KSf2hlIYO


「プロデューサー」

 楓さんが、優しく微笑み掛けてくる。
 まるで天使の様な笑顔だ。
 どうしようもない俺にどうしようもない天使が降りてきた。

「どうしましたか?」

「私の分のゼリーもお願いします」

 ポン、と背中を押された。
 追い討ちとも言うかもしれない。

「了解です。ちひろさんも、何か買ってきましょうか?」

「いえ、私は大丈夫です」

「それじゃ、行ってきます」

 ドアノブに手を掛けたところで。

「あ、プロデューサーさん……」

「行ってらっしゃい、プロデューサー。ゼリー、お願いしますね?」

 一瞬ちひろさんに止められた気もしたが。
 まぁ、特に何もなさそうだし大丈夫だろう。

 傘を片手に、俺は事務所隣のコンビニへと走った。





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