高垣楓「純情な恋する乙女なんて如何でしょうか?」
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14: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/10/17(火) 17:44:22.38 ID:KSf2hlIYO
昨日から降り続けている雨は、未だ衰える事なく人々のやる気を削いでいた。
もちろん俺も例に漏れず、やる気は地を這っている。
朝カーテンを開けば空は暗く、ドアを開ければ吹き込んで来た雨に服が濡れるとそれだけで回れ右したい気分になった。
傘を片手に道を歩けば靴は水たまりにダイブ、ズボンの裾の色が変わるのも気が滅入り、外は寒いわ電車内は蒸し暑いわとなんかもう色々嫌になって。
丁度いい空調に設定されている事務所に到着した時は、もう此処で暮らしたいなんてアホな事を考えてしまった程だ。
カタカタとキーボードを叩きながらディスプレイと睨めっこ。
今日は外に出る予定が無くて本当に良かった。
夜になる頃には雨が止んでくれるととてもとてもありがたいが……
「明日まで雨みたいですね」
ちひろさんの一言で、俺はトドメを刺された。
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