15:名無しNIPPER[saga]
2017/10/15(日) 16:31:11.74 ID:bD1QFtux0
何か明確な答えを期待している訳ではなかった。結局解決なんかしないから。
「ああ」
ただただあたしは、たかだか夢ぐらいで不安定になった情緒のはけ口を、たまたま隣に居る誰かに向けて、淡々とケリをつけてもらいたいだけだった。
何か言われることに何の覚悟もしていなかった。
「そっか」
今更傷つくとも思っていなかった。
言われ慣れた、耐え慣れた痛みだから。
しかし、他ならぬあなたに下された賛辞は、この身に知らず知らずのうちに付いていた無数の古傷ごと、塩見周子を両断した。
山葵を嗅がされたような痺れ、
短く呻いたのはあたしだった。
「……そっかぁ」
話は終わり。
他の何かも何もかも。
でももう無理だろ。
24Res/21.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20