7:名無しNIPPER[sage]
2017/10/14(土) 02:00:46.10 ID:Mon19NGlo
「決まったらまた言うから、今日のところはおとなしくしてような」
ぽんと芽衣子の頭に手を乗せる。
8:名無しNIPPER[sage]
2017/10/14(土) 02:01:12.94 ID:Mon19NGlo
「それでね、プロデューサーったら私のことを子供扱いして。そんな子供じゃないんだから、もうっ」
9:名無しNIPPER[sage]
2017/10/14(土) 02:01:39.06 ID:Mon19NGlo
「でも実際、芽衣子さんってあまり年上って感じがしないですよね。良い意味で年齢差を意識させないといいますか」
というのは、本日三個目になるデラックスジャンボストロベリーパフェを目を輝かせて食べていた槙原志保の言葉だ。
確かに、分け隔てのない、近しい距離感がどこか年齢を感じさせないという点でいえば、間違いのない芽衣子への評価だろう。
10:名無しNIPPER[sage]
2017/10/14(土) 02:02:12.50 ID:Mon19NGlo
「それにしても芽衣子さん、番組編成に唐突に口出しをして、しかもそれが通っちゃうんだから凄いよねぇ」
「海でしたっけ。も、もしかして水着ロケとかあっちゃったりするんですか?」
「あはは、どうかな。それはさすがにその時にならないとわからないよね。行き先まではある程度口出しできても、番組内容までは、スタッフさんやプロデューサーの方針があるだろうから」
11:名無しNIPPER[sage]
2017/10/14(土) 02:02:45.54 ID:Mon19NGlo
あずきのもちもちのほっぺをびよんびよんと伸ばす制裁を済ませて、芽衣子は少し温くなりかけた紅茶を飲んだ。
砂糖もミルクも入れなかった紅茶は、少し苦味がある。糖分を気にして入れるのを躊躇ってしまったけど、少しだけ入れたほうがよかったかもと後悔。
実際、夏の海とアイドルとくれば水着撮影はあるだろう、絶対とは言えないけど、かなり高確率で。なぜならそれが狙いなのだから。それが、狙いなのだ!
12:名無しNIPPER[sage]
2017/10/14(土) 02:03:12.44 ID:Mon19NGlo
思わず店内で叫びだしそうなほどに気持ちの籠ったものを、ぐっと心の中に塞き止める。よく堪えたものだよ、と芽衣子も思わず自画自賛するほどだった。
いや、いやいや。もちろん仕方ないなんて言葉で片付けていいことではないのは、芽衣子だって百も承知なのだが、それでも少しだけ、ほんの少しくらいは誰かに同意されてもおかしくはない。
だって、人が海に行きたいなぁ、と誘っても、『捩じ込めそうな仕事あったかな』と返ってくるような人なのだから。
13:名無しNIPPER[sage]
2017/10/14(土) 02:03:38.85 ID:Mon19NGlo
──なのにあのプロデューサーときたら……っ!
ぐしゃりとストローが入っていた包み紙を握りつぶす芽衣子を見て、あずきは謎めいたドリンクを啜りながら、芽衣子さんのプロデューサーはにぶちんだからなぁ、と芽衣子の気持ちを概ね察していた。
芽衣子さんの気持ちになるですよ。
14:名無しNIPPER[sage]
2017/10/14(土) 02:04:10.31 ID:Mon19NGlo
「海、楽しみだね。あずきちゃん」
「そうだねぇ。志保さん」
15:名無しNIPPER[sage]
2017/10/14(土) 02:07:33.33 ID:Mon19NGlo
夏に一切間に合わなかった夏に書き出したSS。芽衣子さん誕生日なので投下してみました。
正式な芽衣子さん誕生日SSはまた後日書きたいなぁって。
16:名無しNIPPER[sage]
2017/10/14(土) 05:18:14.80 ID:H91V7zyvO
おつおつ
17:名無しNIPPER[sage]
2017/10/14(土) 11:05:06.96 ID:C6p3d9hWO
乙乙
久々のめーこさんSSで嬉しい
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