35:名無しNIPPER[saga]
2017/10/20(金) 21:46:47.46 ID:mRKRwnFbO
梓(それからというもの、私はあしげく先輩のお家にお邪魔をさせてもらい……けれど、とうとう一度も「お姉ちゃん・みほ」と呼び交わすことはかないませんでした)
梓(そうこうしているうちに、三年生達は本格的に戦車道クラスを引退し、年が明け、いよいよ受験のシーズン。先輩達と直接に会う機会もめっきりと減っていってしまいました)
梓(私はといえば、慎重に心のバランスを保ちながら少しづつ諦めを受け入れようとしてて、つまり──私は先輩のお姉ちゃんにはなれなかったのだと。……努力が足りなかったんだ。潔く認めよう。心を切り替えて、次の目標を見据えなきゃ、と──)
──ピリリリリ、ピリリリリリ……
梓(──ん……電話?)
ピリリリリ、ピリリリリリ
梓「桂利奈かな……って、わ、西住先輩……?」
梓(わぁ、ちょっぴり久しぶり……)
ぴっ……
梓「──先輩っ、こんにちは」
梓「──はい、とっても元気ですよ」
梓「──え? あ、はい、予定は無いですけど──」
────ピ
梓「……」
梓「アンツィオ高校のお祭りに一緒に行こうって……いいのかな、先輩」
────────
梓「──あの、さ、誘ってもらえたのは嬉しいですけど、いいんでしょうか、受験勉強……」
みほ「今日は久々に息抜き。もうずっと勉強しかしてないんだもん」
梓「そういう事なら、いいんですけど……」
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