19:名無しNIPPER[saga]
2017/10/17(火) 20:57:23.27 ID:x+JNmIuUO
しほ「貴方がこの先も戦車道に関わっていくというのなら、一つだけ要求をしておきます」
みほ「なんですか」
しほ「もし、まほの身に何かが起こって、あの子が西住流を継げなくなった時」
みほ「……」
梓(……。)
しほ「その時はあなたに話しが回る。貴方は──それを拒むのか、受け入れるのか、態度をはっきりさせておいて頂戴。拒否するならそれはそれで結構です。貴方はすでに一度西住流を捨てている。まぁ養子をとるなり手段を考えます。けれど仮に少しでも受け入れるつもりがあるのなら──西住流を続けなさい。どちらにせよ今さら貴方と再び揉めて時間を浪費することだけはしたくありません」
みほ「……。はい」
しほ「そも指導員を目指すのであれば、西住の人間であるというステータスを活用するくらいのしたたかさを──……まぁ、いいわ、この話は、今日はもうやめておきましょう」
梓(あ……やっぱり、私、邪魔だったかなぁ……)
しほ「では、私は帰ります。──こういう話になるとは思っていなかった。貴方、長引いてしまって申し訳なかったわね」
梓「あ、いえ」
しほ「それと、丁度いいわ、貴方にこれを私ておきましょう」
梓「?」
ばさっ
梓「これ……黒森峰大学の入学案内&願書ですか」
しほ「大学で戦車道を続けるつもりなら参考になさい。来年の大会の成績によっては、特別奨学金制度の利用もできます」
梓「はぁ、ありがとうございます」
梓(……この冊子……本当は西住先輩に渡すつもりだったのかなぁ……)
みほ「……」
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