狩人「スライムの巣に落ちた時の話」
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6:名無しNIPPER[saga]
2017/10/11(水) 00:03:25.32 ID:dlPzWnRn0
卵の中から、ぐにゃりとした青いスライムが転がり出てくる。

大きい。

多分、捕まったら私の身体の半分を覆われるくらいには大きい。

私は即座に壁際まで後ずさる。


さて、どうしよう。

今考えられる選択肢は3つ。


(1)松明で攻撃する

(2)様子を見る

(3)逃げる


松明で攻撃しても、あの大きさのスライムを倒せるか微妙だ。

もし暴れ出したら、その衝撃で他の卵も孵化するかもしれない。

かといって逃げるというのも、難しい。

というのも、松明の光で見た限り、この洞窟は袋小路なのだ。

きっと、この袋小路への入口は、落盤の瓦礫で塞がれてしまったのだろう。

つまり。


「……もう少し、様子を見ようか」


選択肢は、一つしか残されていなかった。


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