狩人「スライムの巣に落ちた時の話」
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5:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 23:47:24.36 ID:3YX/z8oz0
そこには予想していなかった物があった。

卵だ。

半透明の卵が数個、蠢いていた。

ぐじゅる、ぐじゅると音を出し、内部のコアを震わせている。


「……これ、スライムの卵?」

「けど、こんな大きいの、見た事無いんだけど……」


通常、スライムの卵は鶏の卵と同程度の大きさだ。

けど、この卵は私が抱えようとしても抱えられないくらいの大きさがある。

突然変異だろうか。



私は良く幼馴染から「アンタって狩人の癖にボーっとしてて危機感ないわよね」と言われている。

まあ、幼馴染が言うのだからきっとそうなのだろう。

けど、この状況には流石に危機感を覚える。

何とか、何とかこのスライム達が孵化する前に、この洞窟から抜け出さなければならない。


「よし、頑張ろう……」


そう呟いた直後、スライムの卵がパカリと割れた。


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