27:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 03:06:01.77 ID:2O49l66V0
しかし、難しいのか。プラプラと眼前でルアーを揺らしたが、今日もボウズ、太公望を気取ることになりそうだな、と思った。
「ハゼ釣り用の仕掛けも借りるべきでしたね」
「いやあ、どちらにせよ変わらないよ」
ふふ、と笑う。月明かりに照らされて、白い花のようだ。
彼女は細い指にハリスを引っ掛け、流れるようにキャストする。
しゅるしゅるリールから糸が引き出される。
「釣れると良いですね」
二十メートルほど仕掛けが飛び、チャポンという音を立てて月を揺らした。
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