8:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:36:56.27 ID:h3AcEulr0
『待て待て……待て待て待て。先生と生徒だぞ? 何歳離れてると思ってるんだ』
『先生こそ杏のこと、見た目だけで判断してない? 高校三年生だよ。言うほど離れてるわけじゃない』
『んなこと言ったって……いや、年齢の問題じゃなくてな、立場っつーもんがだな……』
『だって先生、この学校からいなくなるんでしょ? じゃあもう杏は先生の生徒じゃないもん。それなら問題なくない?』
『……そう、俺はこの学校からいなくなる。お前とももう会えなくなるかもしれない。離れていても、とか口では簡単に言えたって、現実はそう上手くいかない』
男が険しい表情を作ると、先ほどまで調子付いていた少女の表情もまた曇った。
理想をどれだけ口にしようと、現実はそれをはるかに超える重みで蹂躙する。それが分からない年齢でもなかった。
だから、と「先生」は言った。
『お前の気持ちは嬉しいけどさ。……大人しく、同級生を相手にしろよ。多分それが双葉にとっても幸せだ』
『人の幸せを勝手に決めないでよ! 先生を諦めろって!? それで……それでどうやって幸せになれるって言うんだよ!!』
『……あんまり、先生を困らせないでくれよ。お前だって分かってるんだろ?』
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