7:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:35:28.57 ID:h3AcEulr0
『……惜しいに、決まってんじゃん。どうせニブチンの頭だから分かってないんだろうけど……せめて、卒業するまでは一緒にいたかったよ』
『この土壇場になって……いや、土壇場だからか。ようやく素直になったってことか?』
『そうじゃなくてさ……』
はぁ、と少女は溜め息を吐く。呆れたとでも言うかのような態度に、男は訝しげに眉をひそめた。
しかし次の言葉で、ようやく彼は自分が「ニブチン」と言われた理由を真に理解したのだ。
『……先生のことが好きだったからだよ。ほんと、ここまで言わないと分からないなんて……あり得ないなぁ』
ぷいとそっぽを向く。白い肌にやけに目立つ、リンゴのように赤々と焼けた頬を代わりに正面に向けて。
男は間の抜けた顔でそこに立ち尽くしていた。彼女が何を言ったのか、すぐには飲み込めなかったからだ。
しかし過去の出来事や現在の状況、彼女の今までの態度等々を勘案すると、なるほど彼女の言葉に疑いの余地はないと論理的に理解する。
論理的に理解できたところで、感情がそれに追いつくかはまた別の話であるのだが。
25Res/15.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20