双葉杏「セーラー服をぬがさないで」
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5:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:33:19.33 ID:h3AcEulr0
杏「何これ」

P「そういうことを言うな……演技力を測るためのシナリオなんだから。王道だろ?」

杏「王道も過ぎれば陳腐だよねー」

P「だからそういうことを言うな。……オーディションではこの女生徒の役を演ってもらう。難しくないだろ?」

杏「え、なんでいつの間にか受けること前提になってるの……やらないよ。やってもどうせ落とされるでしょ」

P「そんなもんやってみなけりゃ分からんだろうが。お前の転換点になるかもしれないんだぞ」

杏「えーだってこんな陳腐……ん゛んっ、王道ストーリーつまらないじゃん」

P「なんならアドリブ入れてもいいと思うぞ。むしろそういう独自性を求められてるのかもしれない」

杏「めんどくさ……台本通りでいいでしょ」

P「相手役は俺がやってやるから。練習にもなるだろ」

杏「えっ。恥ずいんだけど」

P「役者が恥ずかしがってどうする。ほら」


 プロデューサーが急かすように促すと、ためらいながらも杏は渋々といった様子で頷いた。

 プロデューサーに迫られると、なんだかんだで拒めないのがこの双葉杏なのである。


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