双葉杏「セーラー服をぬがさないで」
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4:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 01:32:01.40 ID:h3AcEulr0
 口ではそう言いつつも、プロデューサーに促されるがままに台本を手に取る杏。

 パラパラとページをめくる。内容はおおよそオーソドックスな淡い恋物語のようだった。

 学期末、転任する教師を呼び止める女生徒。いつまでも打ち明けられなかった思いを、勇気を出して口にする。

 その気持ちは嬉しいと、しかし首を横に振る。教師と生徒という立場は、思いを受け入れるにはあまりにも高い障害だった。

 そうでなくとも、明日にはここを発つ。離れた場所で想い合うより、身の丈に合った相手を探す方がいい。

 そんな現実的な提案に、女生徒は目に涙をいっぱいに溜めて背を向けた。

 駆け出す背中に思わず手を伸ばしたが、男の手は悲しいほどに短く星屑には届かない。

 行き場を失くした手を固く握り、壁に拳を叩きつける。ただ空虚な音だけが廊下に響いていた。


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