かきね「すくーる?」
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45: ◆q7l9AKAoH.[ saga]
2017/12/31(日) 23:28:49.59 ID:RLcoTAaT0

ふいにドアチャイムが鳴った。
まっさきに玄関に飛び出していったのはこの部屋を隠れ家にしている組織のリーダーその人だった。

「はーい!」

届かないのにドアを開けようとしたところを心理定規に止められてしまったが、大きな声でお返事をする。
急いで誉望が出ると、そこには『スクール』の下部組織の少年が二人立っていた。
それをみた心理定規が笑顔を向けた。
少年たちはにこにこしている心理定規になにか言いたそうにしていたが、
「誉望君、荷物受け取っておいてね」
と彼女はかきねを連れてすぐ部屋に戻ってしまった。

「おーご苦労さん。急に悪いなー」

そう言えば心理定規が買い物を頼んでたな、と思い出した誉望が代わりにお礼を言うが、二人ともなんだかそれどころではない様子でそわそわしていた。

「あの、誉望さん? なんで急に子どもの服なんか……」

「さっきの小さい子なんですか?」

「ああ。実は…今ちょっと垣根さんの弟が来てるんだ」

「リーダーの親族が?」

「なんで心理定規さんが手を…じゃない世話を?」

おや、と誉望は眉を上げた。
冗談のつもりだったのに通じていない。

「お前ら何も聞いてないのか?」

二人とも、チームに心理定規から連絡があってからずっとそっちを優先していたから他の伝達事項を確認していなかった、と答えた。
直電効果ありすぎだろ…と誉望は目を丸くしたが、本来メインの組織の方をおろそかにされたんじゃプラマイゼロかもしれない。
ちなみにAチームは立候補者が多かったので、やっぱりじゃんけんで選抜して心理定規のお願いを完遂したらしい。

「そうか。じゃあこれを見ろ、多分よくわかるぞ」

そう言って、簡単に経緯を話したあとで、誉望は二人にスマホのムービーを見せる。
小さいリーダーが楽しそうにしている様子が映っていた。

二人も、あのリーダーがなぜかお子さまになってしまったことは相当ショックだったらしい。
心理定規に頭を撫でられそうになったリーダーが、
『なでなではいいの!』とぷんすか拒否をしたところなんかはすごく熱心に見ていた。

「誉望さん……なんでこんなん撮ってるんですか」

「え。だって心理定規が後で送ってくれって言うから」

誉望の趣味にこれ以上余計な誤解が追加されると困るので説明したが、

「そっか正規メンバーって連絡先知ってるのか…」

「あ、そっち?」

別に知っててもいいことはない。
組織で使っている用のアカウントだから、おそらくそれぞれの個人的なものとは別だろうし。
既読蹴られたり、しらない間に他のメンバーでグループトークがされてたり、たまにリーダーの謎なスタンプになんて返せばいいか頭を悩ませたりするくらいだ。
SNSで繋がっているからと言って、そんなにくやしがられるほどでもないだろ、と誉望は首をひねった。

「じゃあ、後でお前らにもわかるように今回の報告用のツリー作っとっくからさ。いつもみんなありがとなー」

そう話すと二人ともまめに更新してください! 画像も上げてください! と、熱く応援と催促までされてしまった。



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