春日未来「一日限定友達生活」
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2:名無しNIPPER[sage]
2017/10/09(月) 02:58:22.85 ID:Qz0ENqNrO
「こうやってダラダラ一緒に過ごせば恋人ってことなのかな」
「うーん、どうだろう」

そう、恋人らしいことをしていない、と思う。けれども恋人らしいことってなんだろう、とも思う。
翼を見るとスマホを仕舞って目を瞑りながら考え事をしているみたい。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage]
2017/10/09(月) 03:00:42.60 ID:Qz0ENqNrO
さらりと、まるで最近食べたスイーツの話をするかのように自然に言われた言葉。でも、内容はまるで甘くなくて。

「翼。私はそんなこと言いたかったんじゃなくて」
「分かってるよ、未来。だから一旦……明日の一日だけ別れてみよ?」

以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage]
2017/10/09(月) 03:01:10.58 ID:Qz0ENqNrO
「明日は普通の友達同士に戻ってみてさ。それで何の問題もないなら別れてみても良いかもね」
「そ、そうかも」

翼も面白いこと思いつくなぁ。確かに何の問題もなければ、恋人じゃなくても良いもんね。
でも、案外問題はないんじゃないかな。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage]
2017/10/09(月) 03:02:49.48 ID:Qz0ENqNrO
「わあああああああああああ!? レッスンに遅刻しちゃううう!」

そんなやりとりの翌朝。
私は――寝坊してしまった。いつもならお母さんが起こしてくれるのにそれが全くないから。
朝ご飯を急いで食べる――――んんっ、喉に詰まっ、
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage]
2017/10/09(月) 03:03:45.77 ID:Qz0ENqNrO
あの娘? そう言われて誰のことを言っているのかはすぐに分かった――翼だ。
その後、お母さんにたまには自分で起きなさい、とのお説教を背中に受けながら私は玄関を出て、そして家の前に広がったいつもと違う光景を目にする。

「翼、いないんだ」

以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage]
2017/10/09(月) 03:04:55.52 ID:Qz0ENqNrO
「あっ翼? どうしたの、いつもの所にいないけど」
『いつもの……? あぁ。だってさ、毎朝一緒に事務所に行くなんて大変でしょ――恋人じゃないのに』
「えっ、恋人でしょ……あっ」

と即答しておいて、すぐに思い出す。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage]
2017/10/09(月) 03:06:51.49 ID:Qz0ENqNrO
「ふへぇ……疲れたぁ」

ついつい床にへたり込んでしまう。ひんやりとした床の温度が、レッスン終わりの火照った体を冷やしてくれてどこか気持ち良い。

「遅刻したから追加で筋トレなんて、酷いよ」
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage]
2017/10/09(月) 03:07:39.66 ID:Qz0ENqNrO
「あれ、翼がいない?」
「翼なら、さっき……瑞希さんたちとどっか、行ったよ…………?」
「えー?」

衝撃の事実。私はすぐにスマホを取り出して翼に電話を――なんだろう、デジャなんとか? の感じがする。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage]
2017/10/09(月) 03:08:11.39 ID:Qz0ENqNrO
「杏奈っ。一緒にお昼食べない?」
「えっ……」

えっ。
杏奈にしては珍しく嫌な顔を一瞬浮かべられて、思わぬショックを受ける。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage]
2017/10/09(月) 03:08:46.44 ID:Qz0ENqNrO
…………やっぱり寂しいかも。
私は自分のお弁当に箸を伸ばしつつそんなことを思った。
最初は私も普通に会話に入っていけたけれど、気づいたら、ね。

「杏奈ちゃん。今日はあのダンジョン行こうよっ。クリアすると『暴風の魔将』っていう称号が手に入るんだって!」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage]
2017/10/09(月) 03:09:15.34 ID:Qz0ENqNrO
「そう言えば未来」
「ふぇ?」

ぼーっと考え事をしていると、百合子ちゃんに話しかけられていた。相変わらず杏奈と密着しているのは流石って感じ。

以下略 AAS



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