吹雪「どうして鎮守府に敵が…?」
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184:名無しNIPPER[saga]
2017/10/15(日) 22:47:10.79 ID:B1sR52fI0
叢雲「その通りよ」(というより、知ってたの…? まぁいいけど)

白雪「でも…それだったら、やっぱりこの鎮守府は大事な拠点なんじゃないのかな? 敵の動向を近くで観察できるんだから…」


叢雲「…敵の動向が観察できなくなったから捨てられたのよ」

白雪「観察できなくなった…?」

叢雲「そうよ、簡潔に言うと敵側が元の巣を放棄して新しい巣に移動した…らしいのよ。敵側の巣が移動したって言うのは聞いてたけどまさか元の巣がこの鎮守府の近くにあるとは思ってもみなかったけどね」

U-511「敵側が巣を放棄…」

伊58「敵側の巣に近いからこの鎮守府は存在意義があったでち。つまり、敵側の巣が近くになかったら…」

川内「ただの未開の地にある不便な鎮守府…」

叢雲「そうよ、そこで大本営も鎮守府の放棄を決定したのでは…って加賀さんは言ってたわ」


吹雪「つまり、大規模作戦もすべて司令官のウソ…」

叢雲「…大規模作戦というのは嘘ではないわ。敵側の巣の移動のいざこざがあるうちに叩いてしまおうっていうのが大本営の方針だったらしいから」

叢雲「そして、私たち…まぁここから移動した私たちは新鎮守府に移転するまでは別の大規模鎮守府の指揮下に置かれて作戦行動をしてたの」


叢雲「でも、昨日の夜、加賀さんに呼び出されて今言ったようないろいろなことを教えてもらったの」


叢雲「加賀さんってすごい人だわ。移動中にさりげなく艦載機を飛ばして敵側の元の巣を発見して、偵察したらしいの。機動力も練度も超一流のあの人だからできたことだと思うわ」

叢雲「これは私の推測だけど、多分加賀さんはこの鎮守府の傍に深海棲艦の拠点があることを勘づいていたんだと思う」

叢雲「だから、加賀さんはいろいろな行動をとったんじゃないかしら。」


叢雲「あ、話が逸れちゃったわね。で、加賀さんによると敵の巣はすっからかんで捨てられた後みたいで動きはないから安心した、らしいんだけど…」

叢雲「艦載機が戻るときにかすかな光を捉えたらしいの」

川内(それって、もしかして私が)

吹雪(もしかして、私が見た光も…)

叢雲「最初は加賀さんもただの光の反射だと思ったらしいわ。でも、明らかに怪しいと感じて、責任はすべて私が持つからっていって、持てる限りの資材と高速修復材を私たちに持たせてくれて、言ったのよ」

叢雲「『元の鎮守府が心配だわ、見てきてください。責任はすべて私が持つから』ってね」

加賀「資材面やノット数…まぁ、速さの面でもこの3人しか来れなかったけどね。ばれないように夜中に出発したから」


龍驤「加賀…独断行動しすぎやないか…? 命令無視とかいう域を超えてるで…」

白雪「命令無視は、仲間想いの証拠じゃなかったでしたっけ?」

龍驤「…ま、まぁそうやけど」


叢雲「それで、私たちは今ここにいるわけ。でも、まさか加賀さんの言う通り、本当に敵側が残党勢力を残してるとはね」


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