【ガルパン】ブラックボックス展 in アンツィオ
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1:名無しNIPPER[saga]
2017/10/07(土) 12:26:21.04 ID:HQ/QoWN3O
ペパロニ「いいっすか、ドゥーチェ、このというブラックボックスアトラクションで最も大切なのは──『ルール』を守ることっす」
アンチョビ「ルール?」
ペパロニ「そう、お客さん自らがきちんとルールを守ること──それがこのアトラクションの最大のキモっす」
アンチョビ「ほう」
ペパロニ「第一のルール。お客さん達はこの三畳一間のこの部屋に入ったら──絶対にこの耳栓をはずしちゃいけません」
アンチョビ「耳栓?」
ペパロニ「これっす、特殊カーボンでできた、遮断率100%のすげー耳栓です」
アンチョビ「100%って、なんにも聞こえなくなるのか?」
ペパロニ「そっす、試しにつけてみます?」
アンチョビ「うん」
きゅぽきゅぽ
アンチョビ『うわっ、なんだこれは……ごぉぉぉっていう耳鳴りと、時々、自分の心臓の鼓動みたいな音と……おーいペパロニ、なんか喋ってくれ』
ペパロニ「 」
アンチョビ『おぉ全然聞こえないぞ』
ペパロニ「 」
アンチョビ『あはは、口をパクパクさせて。ぜんぜんわかんないぞ。自分の声は聞こえるのに、変な感じだなぁ』
ペパロニ「 」
アンチョビ『……ん? あぁ、耳栓をはずせ、か』
……きゅぽん
ペパロニ「──どーっすか、ぜんぜん聞こえないでしょ」
アンチョビ「うん! すごいな!」
ペパロニ「でしょー? そしてですね、さらに──この部屋を真っ暗にするっす! おーい、カルパッチョ」
<『はいはーい』
カチ!
アンチョビ「わぁっ、真っ暗だ。自分の手さえ見えない。……ぺ、ペパロニ? そこにいるか?」
ペパロニ「いるっすよぉ。目の前っす」
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