国王「さあ勇者よ!いざ旅立t「で、伝令!魔王が攻めてきました!!」完結編
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131: ◆EonfQcY3VgIs[saga]
2017/10/29(日) 00:31:53.30 ID:z9q5tTPt0

木竜《さて、姫様》

木竜《真実を目の当たりになさって、さぞお心の内は混乱の極みでありましょうな》

魔王《爺は…》

魔王《このことを知っていたの?》

木竜《…教皇と魔法使いが、"女神の啓示"と呼ぶものを通じて、この戦いにおける多くのことを掌握していた》

木竜《ふむ。儂もこの身になってみて、初めて知り申した》

木竜《儂を遣わした者が遣わした者じゃから、かもしれんがのう》

魔王《え…?》

木竜《姫様。おそらく彼奴らは、この戦いを…いや》

木竜《それに至るまでの儂らの歩みすら、その手の上に収めておりました》

木竜《一体、どれだけの時を、彼奴らの思惑のまま動いていたのか…。口惜しいことじゃが、推し量ることすら出来ませぬ》

魔王《…》

木竜《それを可能にしたのは―――おそらく彼奴らの"女神"ですじゃ》

魔王《女、神………。けれど、女神は…っ》

魔王《女神は、勇者に加護を手に与える役割を越えることはしなかったはず…! それは、魔王に加護を与える、邪神と同じ!》

魔王《その女神が、魔族を操るだなんて、そんなことがあり得るの…!?》

木竜《本来の女神であれば、不可能やもしれませぬのう》

木竜《しかし、彼奴らの女神は、それとはまた違う存在》

木竜《教皇と、魔法使い。彼奴らは、己の目的を果たすための絶対的な存在を、独自に創り上げたのですじゃ》

魔王《…!!》

木竜《その絶対的な存在は、"啓示"という形をとって教皇と魔法使いにとるべき道を示した》

木竜《教皇と魔法使いは、それに乗っ取ってこの戦いを影で支配してきた…というわけですのう》




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