【安価・コンマ】幻想的な世界を探険家が行くようです【オリジナル?】
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◆nN35Xsj1FM
[saga]
2017/10/01(日) 21:47:14.54 ID:pckQcl9G0
「えっとえっと……ギルドから貰った情報に従って、探険をして、その情報を報告する。これが基本の流れ、ってこと。ですか?」
「その通り」
元来頭の回転が良くないアルジールは、ゆっくりと管理者の説明を咀嚼しながら、その内容を追っていく。
「尚、此方が買い取るのは基本的に情報ではありますが、それ以外にも、旧世界の遺物の買い取りも行っています。
また、新人の方が行ける範囲では珍しいことですが、遺跡を発見した場合でも、この情報を買い取る準備があります」
「成る程……」
「因みに、ギルドでは、必要な物品を購買する為の系列店舗を展開しております。
各文明圏の中枢エリアには、必ずギルドの支部と共に存在しているので、ご入用のものがあればそちらでどうぞ」
「……はい。わかりました」
「後、お伝えすべき事は……」
その後、アルジールと管理者の会話は暫く続いた。
細かい確認事項の群れを前に、アルジールは焦れた。彼女は、一刻も早く、探険に出たい理由があった。
それを邪魔するものに、長々と付き合う事は避けたかった。が、これを聞き漏らして自分に不利益が出るのも面白くない。
結局、そうしたすべての確認が終わったのは、三十分程後のことだった。
同盟や帝国での手続きはもっと楽だと、風の噂に聞いていただけに、我が祖国のことながら、
「発展した文明というのも、ファジーさが欠けてしまうのは良くない点だ」と、内心愚痴を零していた。
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