【安価・コンマ】幻想的な世界を探険家が行くようです【オリジナル?】
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356: ◆nN35Xsj1FM[saga]
2017/10/27(金) 21:47:40.71 ID:QZBVreD60
「ようこそ、探険家ギルド『連邦』支部へ。ご用件は何でしょうか?」

久し振りに聞いた管理者の声は、初めて聞いた言葉と一言一句違わず、その調子まで全く変わらなかった。

「こんにちは、アルジールです」
「おや。お帰りなさい、アルジールさん。悪魔発見の報、受け取りました。良く生き延びて、帰ってきてくださいましたね」

驚いた。探険家と距離を置きそうな印象がある彼女が、労いの言葉を掛けてくれたこともそうだが、
ほんの数日前に伝えたばかりの悪魔の情報を、もう知っている。
どうやって知っているのだろうか。疑問に思うが、それはさておき、まずは報告だった。

「はい。帰ってこれました。それで、今から霧の高原について報告したいんですが、大丈夫ですか?」
「結構。では、お伺いしましょう」

それから、彼女は、初めての探険についての報告を始めた。
其処がどのような場所だったか。どのような発見があったか。其処からどのような事実が推測されるか。
ゆっくりと、辿々しくも確実に、それを伝える。
知らず、彼女の語りには、熱が入っていく。管理者は、その様子を、静かに見つめていた。


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