【安価・コンマ】幻想的な世界を探険家が行くようです【オリジナル?】
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355: ◆nN35Xsj1FM[saga]
2017/10/27(金) 21:39:16.41 ID:QZBVreD60
4月13日 1/6 魔都メルシュテル・トラムツキー

「帰ってきた……」

三日後。アルジールは、トラムツキーへと戻っていた。
長い列車旅を終え、暫くぶりに戻ってきた大都会の空気は、淀んで濁っていた。

「えっと……確か、探索が終わったら」

客車から降り、荷物を背負い直して、懐から紙片を取り出す。
それは、初日に管理者から渡されたもの。細則について、全てを記憶しておける程頭の働きが良くないアルジールは、それを常に持ち歩いていた。
紙片を広げ、確認する。曰く、
「探索から帰還したものは、探索したエリアについて情報をまとめ、これをギルドの長に提出。
 同時に、発見した遺物等があれば、ギルドに引き渡して鑑定を行う。
 遺物の扱いは、発見者に一任する」。

「今回は、情報のまとめはもう終わってるから、モノを引き渡せばいいのかな」

やることが分かったなら、行先は決まっている。
彼女は、足早にギルドへと向かった。


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