藤原肇「ドラマの主役ですか?」
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1:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 11:07:49.76 ID:rGr4vwwsO
はじめてSSを書かせていただきます。
お手柔らかにお願い致します。
モバマスのSSです。

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2:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 11:08:47.14 ID:rGr4vwwsO
モバP(以下P):「肇、ちょっと良いか?」
藤原 肇((以下 肇):「なんでしょう?」
P:「肇にドラマの主役の仕事依頼が来ているんだが、受けてくれるか?」
肇:「私が主役ですか?」
P:「あぁ。まだ脚本は出来ていなくて、元の話しかないらしいんだが、俺が読む限りでは、実に肇にぴったりだと思うんだ。作者も、肇をイメージして書かれたそうだ。」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 11:10:34.07 ID:rGr4vwwsO
女性:藤原肇。陶芸家。人を避け、山奥の小屋で独り生活をしている。
鬼 :大昔の大罪人。死後、地獄にて鬼となる。

 それは真冬のある日、まだ世も開けぬ頃のことでした。月が高く昇っていましたが、粉砂糖のような雪が舞う、実に寒い夜でした。私はその頃、山奥の森の、さらに奥深くに粗末な小屋が建て、そこで暮らしておりました。その夜も私は一人、囲炉裏のそばで眠っておりました。
ふと玄関で物音がしました。そっと目を開けると枕元の山刀へと手を伸ばし、布団の中へと隠しました。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 11:11:39.94 ID:rGr4vwwsO
 朝食後、私が鬼に渡した課題は、「般若心経の写経」でした。というより、私が教えられる唯一のことが般若心経でした。しかし、鬼は実に真面目に、毎日何度も、それを繰り返しました。はじめは字の読み書きはおろか、筆の持ち方、墨のすり方、何も知りませんでした。すべて一からの手習いでした。大きな手で、優しくつまむように墨をもち、そっと擦っておりました。筆を使うより、指に墨をつけて書くほうが早そうなのでそうさせました。
筆を持つのも初めてだったらしく、両の手で細い筆を持ち、上を下に、右に左に持ち替えている様は、なんとも愛らしく、自然と笑いがこみ上げてきました。が、当の本人は真剣です。どうにか笑いをこらえていたが、顔の正面にかざして筆を睨みつけた時にはこらえきれずに噴出してしまいました。
「師匠、笑わないでください。筆なんて持つのは初めてなんです。」
情けない顔をしてそう言うものですから、尚更笑えてきます。笑いというのは、一度堰を切ると、なかなか止まらないものですが、どうにか抑えて、謝りました。
「すみません。あまりに鬼らしからぬ、なんと言うか、可愛らしかったものですから、つい笑ってしまいました。」
以下略 AAS



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