27:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:35:33.67 ID:/zESL2O40
*
あれから八日が経った。
その八日間で、私は心身ともに擦り切れきっていた。
28:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:36:06.43 ID:/zESL2O40
*
ピンポーン
ことり「へ、だ、誰……?」
29:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:36:34.84 ID:/zESL2O40
間を置いて再度鳴ったインターホンに思わず耳を塞ぐ。
呼吸と鼓動が早くなっていく。
ついにか、ついに、なんだ。
30:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:37:00.88 ID:/zESL2O40
*
会いたい、今すぐにでも抱きしめてほしい。私の頭を、心を、いっぱい撫でてほしい。
会いたくない、今の私を見てほしくない。二人に轢き逃げ犯だなんて知られたくない。最愛の親友を失いたくない。
31:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:37:28.74 ID:/zESL2O40
二人の前に壁なんて、なかったんだ。
ほかでもない私が、消し去ったんだ。
二人を、受け入れるために。
32:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:37:54.50 ID:/zESL2O40
* * *
穂乃果「お邪魔しまー……って、ことりちゃん!?」
33:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:38:21.16 ID:/zESL2O40
訪ねてきた理由はお見舞いだったみたい。穂乃果ちゃんの妹から聞いたのかな、仕事の関係でも少し付き合いあるし。
にしてもすぐに来てくれるなんて、やっぱり二人とも優しいなあ。
海未「仕事も休みがちとの話でしたが……まさかこれほどとは」
34:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:38:54.89 ID:/zESL2O40
穂乃果「……そっか、でも、相談ならいつでも乗るからね?」
海未「力を貸して欲しい時は遠慮せず言ってくださいね。なんでも聞きますから」
ことり「ありが、と」
35:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:39:22.52 ID:/zESL2O40
海未「泣いてるのですか?」
剥がれていくにつれて、その量も増えていく。
ことり「うぇ、あ……ほのかちゃん、うみ、ちゃん、わたし……」
36:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:39:48.02 ID:/zESL2O40
*
穂乃果「へ、う、そ、ことり、ちゃんが?」
海未「ま、まさか、この前の轢き逃げの犯人って……っ!」
37:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:40:18.12 ID:/zESL2O40
*
ことり「ぅ……えぐっ……ぐす」
穂乃果「……落ち着いた?」
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