ことり「あの子のことが忘れられない」
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26:名無しNIPPER
2017/10/01(日) 01:35:02.75 ID:/zESL2O40
*     *     *



私は力なく倒れ込む少女の半身を腕で抱えた。

きっと、まだ間に合う、そう信じて少女に呼びかける。

梨子ちゃん、ねえ梨子ちゃんって。

直後、触れる髪に違和感を覚えた。

妙にヌルリと滑り出す、彼女の髪が触れていた部分に赤黒い色が残る。

気が付けば、髪の毛一本一本の線は境目を失っていて

溶けて、血となって、ビチャリビチャリと地面を赤く染めていた──

ことり「きゃああああああっ!」


ことり「はっ……な、」


ことり「に、今、の……」


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