12: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/09/30(土) 14:57:39.20 ID:r5zFZECu0
「そうだ、クラリス」
バゲットを齧りながらアイデアを一つ、思いついた。
それを少しだけ自分の中で膨らませる。すると、考えるほどに素晴らしいもののように思えてくる。
「なんでしょう?」
「事務所でこんなことしちゃいけないんだけど」
言い訳のように呟きながら、帰り道に買ったものを取り出す。
彼女はわけがわからないといったように、首を傾げている。
「ほんとは家で飲むつもりだったんだけど、君さえよければ、一緒に飲まないか?」
掲げて見せたのは、赤ワインだった。
今日は車で帰るのを諦めることにする。
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