【ガルパン】桂利奈ちゃんがラーメン屋を潰す話。
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7: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/30(土) 06:00:26.28 ID:gbso4KrM0
「だからと言って、座敷童子がその店から出て行ったとでも言うの」

憶測だがそう外れてもいないだろうと、麻子は曖昧に答えた。
麻子から見える範囲にも、手掛かりはそこかしこにあったと言う。

以下略 AAS



8: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/30(土) 06:03:19.97 ID:gbso4KrM0
「好みに合わなかったんだろう。座敷童子の、ただ好みに」

不思議な話ねと、相槌のように後藤が口を挟む。
確かに、まるで実際に座敷童子が存在しているかのような口振りである。
金春も頷いて同意を示す。
以下略 AAS



9: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/30(土) 06:06:24.10 ID:gbso4KrM0
【ラーメン屋編】

横浜の、とあるラーメン屋。
そこの店主には、忘れられないラーメンがあった。

以下略 AAS



10: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/30(土) 06:09:17.42 ID:gbso4KrM0
そして今日は正念場。
ここ、横浜に大洗女子学園の学園艦が寄港する。

学園艦からの客はとにかく数が多く、一攫千金の好機となる。

以下略 AAS



11: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/30(土) 06:12:32.05 ID:gbso4KrM0
そして現在、店主は昼の営業が終わり準備中の札を提げた店内で、昼に来た女学生二人組と話していた。

片方はツチヤ、もう片方の小さい方はサカグチと名乗った。
どちらもラーメン好きで、彼女らが行列に参加した事が生徒達の間に広まった結果というのが昼の盛況の理由らしかった。
店主は他の女学生達にも話を聞き、二人に声を掛け、こうして話す席を設けるに至る。
以下略 AAS



12: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/30(土) 06:15:57.42 ID:gbso4KrM0
しかし彼女達は苦い顔をしたままである。
痺れを切らした様にサカグチの方が口を開いた。

ここのラーメンは美味しくありませんでした、と。

以下略 AAS



13: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/30(土) 06:18:25.06 ID:gbso4KrM0
サカグチはぽつりぽつりと理由を挙げて語り出す。
彼女の挙げた理由は全て、店主がこのラーメンの長所と捉えている箇所だった。
それはつまり、見方こそ違えどサカグチの舌の正確さを表している。

そして、店主が、あのラーメンを完璧に再現できていた事も。
以下略 AAS



14: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/30(土) 06:21:39.50 ID:gbso4KrM0
彼のラーメンは、所謂お袋の味である。
広義のお袋の味ではない。
お袋の味というものは、何も味噌汁や肉じゃがばかりではなく、家庭の数だけお袋が居て、お袋の数だけお袋の味があるのだ。
彼の家ではそれがラーメンだった。

以下略 AAS



15: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/30(土) 06:24:09.41 ID:gbso4KrM0
馬鹿正直である。

しかしサカグチの馬鹿正直に感謝しなくてはならない。
こんなに早く、ラーメンに対する馬鹿正直な感想を貰えたことを。

以下略 AAS



16: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/30(土) 06:25:43.51 ID:gbso4KrM0
【ダージリン編】

ねえペコ、今度の寄港日に行ってみたいラーメン屋さんがあるのだけれど、一緒にどうかしら。

【ダージリン編終了】


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