97: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/27(金) 18:51:03.75 ID:23i0x2er0
「……お兄ちゃんたち何してるの?」
そこに、ちょうど桃子の奴が帰って来た。固まる俺たち察する彼女。
桃子は開け放した扉のドアノブにそっと静かに手をかけると。
「うん、まぁ、芸能界だし、大人の世界も色々あるよね。……桃子、誰にも言わないからっ!」
バタン、無慈悲に閉められるドアと猛スピードで遠ざかっていく幼い少女の足音のコンボが胸を打つ。
……さてと! ここはなにやら妙な誤解をしたらしい桃子を追いかけて行くべきか。
「ちが、違うの桃子ちゃん! ……別にこれは、なにかやましい行為じゃなくて――」
「ちょ! か、歌織ちゃん苦し! くる、重いぃ……っ!!」
はたまたそのショックの強さから、縋りつくようにこのみさんを抱きしめている歌織さんを正気に戻す方が先か?
……全く、口は災いの元ってのはホントだなぁ。
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