ミリオンデイズ
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82: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/21(土) 18:59:51.39 ID:3SwLj5em0

もうその時の笑顔の千鶴さんが、スッゴクカッコよくて素敵でした!
私もセレブになれるなら、千鶴さんみたいなセレブになりたいなーって心の底から思っちゃったぐらいで、えへへ!

それで、あるお店の前に行った時にもやっぱり「今日はお友達も一緒かい?」ってお店の人に声をかけられて。
そこ、お肉屋さんだったんですけど……あぅ、その日に持ってた予算だと、お肉の予定でも無かったんですけど。

その時、千鶴さんが私に言ったんです。

「そうそう、高槻さんはご存じでして? 本日はわたくしの生まれた記念日ですの」

もう私、それを聞いて「えぇーっ!?」ってスッゴク驚いちゃって、多分、叫んだ声も商店街中に響いてて。

だって、知らなかったから。プレゼントなんかも用意してないし、
私、色々良くしてもらったのに、おめでとうございますしか言えなくて……。

そんな私に、千鶴さんが言ったんです。

「本来ならば、この出会いも何かの縁。わたくしの誕生パーティーに高槻さんをお呼びしたかったところなのですが……。
急にお誘いしてしまってはかえってそちらの迷惑でしょう?」

もう私、「はわっ!」ってなって「わわーっ!」ってなって、お返事もろくにできなくて。
その間にも千鶴さんは、お店の人に何か言って。気づいた時には私の両手にお肉の包みがあったんです。

「ですから、これはパーティーに出席した代わりと言うことで。
わたくしからささやかな物ではありますが、お土産を持たせてくださいな」


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