ミリオンデイズ
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81: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/21(土) 18:58:13.93 ID:3SwLj5em0
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えーっと、それじゃあ続きを話しますね?
私、そんな風に商店街を歩いてる途中で千鶴さんと出会ったんです。

え? どっちの千鶴と会ったんだ……。プロデューサー、何言ってるんですか?
千鶴さんは千鶴さん。松尾なんて人は事務所にだっていませんよー。

それで、その千鶴さんが「あら高槻さん、ごきげんよう」って私に挨拶してきたから、
私も急いで「千鶴さんこそ、ごきげんよう」って慌てて返しちゃったんです。

もうそれが、なんていうか少し恥ずかしくて。私、千鶴さんみたいなセレブな人でもないのになって。
ビンボーだし、綺麗じゃないし、着ている服もヒラヒラじゃないし。

でも千鶴さん、「今の挨拶、とっても自然でしたわよ」って、可愛かったって笑顔で褒めてくれましたー。
お世辞だって分かってても、やっぱりホントは嬉しくて。それから商店街のお店を回って二人でお買い物したんです。


プロデューサーは知ってました? 千鶴さん凄いセレブだから、商店街の人たちみんなに顔も名前も知られてて。
通りを歩いてるだけで千鶴ちゃん千鶴ちゃんって大人気!

私、アイドルとしては千鶴さんの先輩なんですけど、そんな私よりももっともーっと人気者で、
ホントにもう、『ザ・商店街のアイドル』って感じだったんですー!

それにその、そんな千鶴さんと一緒にいたからか、いつもより気前よくおまけして貰えて。
食費が浮いて嬉しいですってお礼を言うと「わたくしがお役に立てたのなら、それはなにより喜ばしいことですわ」って千鶴さん。


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