318: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/12/09(日) 23:20:36.19 ID:SKk6W+iM0
「あ……っと、そうなんです! 実は社長さんがプロデューサーさんをお呼びでして」
「なるほど。その言伝を青羽さんに頼んだと」
「またいつもみたいに、次の企画のお話だって思いますよ?」
「ええ、きっとそうでしょうね。……となれば、今すぐにも顔を出さなくっちゃあ」
話を聞いたプロデューサーさんは「分かりました」と頷くと、
デスクでやっていた作業を中断して外出の準備を始めました。
これには私も分かりますよと頷きます。
だって呼び出し相手が社長さんじゃ、長時間待たせるワケにはいきませんものね。
「じゃあ青羽さん、留守番よろしくお願いします」
「はーい。プロデューサーさんもお気をつけて」
そんな彼を「行ってらっしゃ〜い」と送り出せば、無事に連絡できたと一安心。
私は広くなった事務室に少しの寂しさを覚えながら、
自分に任せられているお仕事に――アイドル達の衣装作りに――再び着手するのでした。
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