307: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/10/17(水) 23:04:38.26 ID:1q/u2qOm0
【ほんのちょっとしたラビットパニック!】
前略。どれほど経験豊富だって名前が売れていたとしても、
やっぱりアイドルプロデュースには博打みたいな側面がある。
そうして、その、賭けるべきか賭けざるべきかの大きな大きな勝負場で、
見事に勝ちを引っ張ってこれる人間――そういうのが、いわゆる"敏腕"だって言うんだろうな。
「プロデューサーさん、どうでしょうか?」
とはいえ、そんな偉そうに講釈云々を垂れてもだ。
石橋を叩いて渡るような性格の俺はそもそも勝負場と無縁であった。
呼びかけられておやっと振り向く。
するとそこに、一体何が居たと思う?
「ど、どうでしょうかって麗花君(キミ)ね……。似合っちゃいると思うけれど」
「あれれ? どうして他所を向いちゃうんです?」
「そりゃあ、正面から見るには刺激が強すぎるって言うか……」
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