120: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/11/21(火) 12:37:51.33 ID:xpLIx66g0
===16.
これは閉店間際のたるき亭、座敷席でくだ巻く者たちの記録である。
「ちょっと、ちょっと! プロデューサーくんってば聞いてるの?」
「えっ? ああ、聞いてる聞いてる」
「じゃあ何の話だか言ってみて」
「だからさ、スルメ怪人ゲソングが……」
「ちっがーう! タコ足配線の話でしょー?」
「そうだったっけ? ……でもさぁ、莉緒も飲み過ぎだよ」
「え〜?」
「顔も真っ赤になっちゃってさ、このみさん抱えて酒あおって」
「だって姉さんあったかいし、抱き心地だっていいんだもん」
「そりゃまあサイズはいいだろうけど……」
すると莉緒に抱えられた姿勢のまま、このみは「くぉらっ! だーれが高級ハグピローかっ!」なんて勢いだけの野次を飛ばし。
「だいたいアンタはそこがダメ! 酔いに任せて抱き着くのが、どーして私、私なのか!」
短い手足を振り回す、その姿はすっかり出来上がっている人のソレだ。
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