101: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/11/05(日) 01:45:40.71 ID:8Kmh9Nmz0
「……じゃ、もしかしてまさかそんなことは万に一つも無いと思うけど――おうどん?」
恐る恐ると口にして、わたしは二人の反応を見る。
もっと正確に言うならば、決定権を持つ静香ちゃんの答えを待つ。
「いや、待て、早まるな翼! もっとよく考えて――」
「プロデューサーは少し黙って下さい」
瞬間、静香ちゃんにジロリと睨みつけられたプロデューサーさんが子供みたいに首を縮こまらせた。
……プロデューサーさんは強い者に従うタチの人だから、こういう時には全くアテにも役にも立たないのだ。
そうして静香ちゃんは考え込むように口元に手を当てて――
ちなみにだ。これは昼食をおうどんにするかどうかで悩んでるワケじゃなく、
一体なにうどんを食べるのがベストなのかを考えているんだと思う――しばらく経って出した結論は。
「……今日は、お蕎麦」
「えっ!?」
「そばっ!?」
驚くわたしたちを他所に、静香ちゃんは一軒のお蕎麦屋さんを指さした。
「この季節、鴨そばなんていいじゃないですか。それにお蕎麦屋さんの丼物は結構当たりが多いですよ?」
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