10: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:28:23.96 ID:53XBMd0+0
「では、プロデューサー? 私に手伝えることがあれば、なんでも遠慮せず言ってください。
私もこの劇場……765プロ劇場のために何かしたいんです」
「あっ、それなら話が繋がった」
ポンと手を打ちプロデューサーが納得する。
「それでは!」と顔を輝かせ、千早が彼の返事を待つ。
「んじゃ、コイツをいっちょ頼もうかな」
「えっ」
そう言ってプロデューサーが千早の両手に持たせたのは、分厚いサイン用色紙の束だった。
意外な重みに驚きと、戸惑いを隠せず千早が言う。
「プ、プロデューサー。これは一体なんなんです?」
「何ですかって、色紙だよ。サインを書くのもお仕事お仕事。はい、あっちの机で頑張ってね」
こうして劇場の役に立ちたいという千早の願いは早速叶えられることになったのだ。
……本人が想像していた役立ち方よりも、それは随分形が違ったが。
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