川崎「あ……あたしと付き合ってくんない?」 八幡「!?」
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229: ◆hr9g98PXaA[sage]
2017/11/02(木) 00:00:40.91 ID:Ea+ObaJfO


 そうなったとき、俺は責任を取りきれない。何千人、何万人の生活を保障するなど到底できない。


 ここで対象を地下深くへ誘えば、多くの県民の帰る場所は奪われる。そしてその数の何倍もの人は被害なく救われるだろう。

 ここで避難の方を促し対象を見逃せば、この地域の損害は抑えられる。そして転移先のどこかの誰かが大勢死に、帰る場所を失う。


 俺には選べない。誰かに責任を押し付けたとしても、心の奥深くに杭となって残り続ける。果ては責任を負いきれずに自ら命を絶つことになるだろう。


 防衛軍に身置いたときにはすでに、この末路が彼方で待ち構えていたのだろうか。

 俺は初めからまちがっていたのだろうか。


「はぁぁぁあああっ!!」


 剣先が鈍る。それでも結果は変わらない。相手に傷はなく、爆発が起き、俺はそれを避ける。


 着々と歩みは進み、まだ避難の終わらない大規模避難所が迫る。

 何度もなんども斬り込み、爆発を交わし、また斬り込んで、交わす。

 歩みは止まらない。


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