50: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/25(月) 19:33:05.05 ID:AUPcYDZ90
こういうとき、いつもなら塞もシロの尻を叩くはずなのだが、今日は違った。
塞「私は別にいいけど」
胡桃「いいの?」
塞「うん。だって、大会まで部活一本じゃ肩凝っちゃうよ。ちょっとお茶するだけならいいじゃない」
胡桃「うん……?」
塞にしては、やけにすんなりとシロのわがままを聞く。
つい勘ぐってしまう。
このお茶のお誘いは、さきほど二人でトイレに行ったときにでも、話し合っていたのかもしれない。
その目的はおそらく、少々エンジン回しすぎな新参ふたり、豊音とエイちゃんの息抜き。
というのも、二人は最近、頑張りすぎでブレーキが効いていない印象があった。
不慣れな土地、不慣れな学校で、いきなり競技麻雀の全国大会に出るとなれば、浮き足立つのも無理はないのだろうけれど、これで本番まで保つのかと、不安を覚えもする。
プレッシャーに負けて落ち込むよりはいい。
だが、元気が良すぎるのも、それはそれで心配だった。
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