47: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/25(月) 19:28:30.27 ID:AUPcYDZ90
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翌日、そのさらに翌日も、厳しい練習は続く。
先生の口からは「白糸台、永水女子、臨海女子」「宮永、神代、辻垣内」などなど、初出場のこちらとしては対戦相手として現実味を感じられない有名校、有力選手の名前が出てくる。
名前が大きかろうが負ける気などさらさらない。
部内にはそんなふてぶてしい空気もあるにはあるが、さりとて緊張感がないわけでもない。
シロなどは時々見せるかっこいい顔(ちゃんちゃらおかしい!)になる頻度が地味に上がっているし、塞はわかりやすく昂ぶっている。
豊音はいつでも元気いっぱいに荒ぶる闘牌を見せ、エイちゃんはなにやら頬を赤くして、せっせと絵を描いていた。
皆それぞれ違いはあるけれど、試合当日に向けての高揚を楽しんでいるのは同じに見えた。
もしかすると、私も傍から見れば普段とは様子が違うのかもしれない。
少なくともテンションが上がっている自覚だけはあった。
何にせよ、良い練習が出来ているのは確かだった。
確かだが、さすがに休憩時間くらいは息を抜く。
一時間ほどの昼休憩が終わりに差し掛かった頃、シロがのそりと立ち上がった。
シロ「お手洗い行ってくる……」
塞「あ、私も」
トシ「もうすぐ休憩時間おわりだから、すぐ戻っておいでよ」
塞「はい」
シロ「うい」
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