46: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/25(月) 19:27:19.48 ID:AUPcYDZ90
白望「どこ行くの?」
胡桃「猫触ったから、手ぇ洗ってくる」
白望「ふうん……私、部室行ってる」
胡桃「うん」
シロは猫の話にさして興味を示さず、すたすたとすれ違って行く。
豊音「んふふ」
シロと別れ洗い場に着いたところで、豊音が何やら嬉しそうに笑い出した。
胡桃「なに? どうかした?」
豊音「いやぁ。あの子がどっか行っちゃってから、入れ違いでシロが来たから……」
胡桃「? それの何が面白いの……?」
豊音「え? ええっと、だから……あー、別に、なんでもないんだけど……」
胡桃「?」
なにやら恥ずかしそうに言葉を濁す豊音。
さっきの白猫がどこかに行ってしまって、そのあとシロに会った。
それのどこが可笑しいの……?
追求してみたい気もするけれど、説明を要求するのはなんだか豊音をからかうようで気が引けて、結局は何も訊かなかった。
通じなかった笑いどころを改めて説明するのって、恥ずかしいもんね。
なので手だけさっさと洗い、部室に戻る。
やがて五人が揃い、最後に熊倉先生がやって来て部活が始まる。
インハイ前の大事な練習。
強豪校への対策を含めたミーティングもあり、改めて気を抜けない時期だと自覚させられる。
そのため手洗い場での豊音とのやり取りに関しては、部活が終わる頃には意識の外に追いやられていた。
今日も麻雀漬けの一日が終わる。
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