白望「古参、新顔、ニューフェイス」
1- 20
46: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/25(月) 19:27:19.48 ID:AUPcYDZ90

白望「どこ行くの?」

胡桃「猫触ったから、手ぇ洗ってくる」

白望「ふうん……私、部室行ってる」

胡桃「うん」

 シロは猫の話にさして興味を示さず、すたすたとすれ違って行く。

豊音「んふふ」

 シロと別れ洗い場に着いたところで、豊音が何やら嬉しそうに笑い出した。

胡桃「なに? どうかした?」

豊音「いやぁ。あの子がどっか行っちゃってから、入れ違いでシロが来たから……」

胡桃「? それの何が面白いの……?」

豊音「え? ええっと、だから……あー、別に、なんでもないんだけど……」

胡桃「?」
 
 なにやら恥ずかしそうに言葉を濁す豊音。
 
 さっきの白猫がどこかに行ってしまって、そのあとシロに会った。

 それのどこが可笑しいの……? 
 追求してみたい気もするけれど、説明を要求するのはなんだか豊音をからかうようで気が引けて、結局は何も訊かなかった。

 通じなかった笑いどころを改めて説明するのって、恥ずかしいもんね。
 
 なので手だけさっさと洗い、部室に戻る。

 やがて五人が揃い、最後に熊倉先生がやって来て部活が始まる。

 インハイ前の大事な練習。
 強豪校への対策を含めたミーティングもあり、改めて気を抜けない時期だと自覚させられる。
 
 そのため手洗い場での豊音とのやり取りに関しては、部活が終わる頃には意識の外に追いやられていた。

 今日も麻雀漬けの一日が終わる。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
72Res/62.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice