海未「甘える。ですか?」にこ「そうよ!」
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4: ◆MwaQFwCsKdWu[saga]
2017/09/23(土) 17:01:21.11 ID:BOlAQLTjO

確かあれは5歳のころ、お母様の大切にしている壺を割ってしまって、謝りに言った時の事です。
母は、私のことを抱きしめて、正直に話したことを褒めてくれて、怪我がなくてよかったと、頭を撫でてくれました。
叱られなかった安堵と母の暖かい優しさに、大声をあげて泣いたことを今でも覚えています。
にこに撫でられると、当時の記憶がゆっくりと、底から水面に上る泡のように、ゆっくりと浮かんできました。





……だから、でしょうか。




「海未?」

「………え?」

気づけば視界が滲み、涙が溢れていました。



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