ルビィ「──気の引ける誕生日。」
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7: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/09/20(水) 23:55:15.86 ID:O2RiTAsto

鞠莉『それで? なんの用事かしら』

善子「ああ、えっと……ルビィの誕生日って、誰か知ってる?」

果南『えーっと……あ、言われてみれば明後日じゃん』

梨子『え!? ルビィちゃんと私ってそんなに誕生日近かったの?』

千歌『私はさっき善子ちゃんから聞いたんだけど……そうらしいね』

曜『……私も初耳かな』

鞠莉『ははーん……なんとなーく話が見えてきたかな……』


どうやらこの口振りからすると、果南とマリーは知っていたらしい。


善子「単刀直入に言うと、ルビィのお祝いをしたいみたいなんだけど……ずら丸が」


なんとなく、自分もと言うのは恥ずかしかったのでずら丸に擦り付けておく。


鞠莉『なるほどねぇー……』

果南『黒澤家はちょっと特殊なんだよね……』

曜『特殊?』

千歌『すぺしゃる!』

鞠莉『No! 発音が違いマース! Specialよ!』

梨子『話戻して貰っていいかな……?』


リリーがツッコミを入れる。いちいち、脱線しないと喋れないのかしら?


善子「何が特殊なの?」

鞠莉『そもそもダイヤもなんだけど……あの家は誕生日にお祝いする習慣がないのよ』

曜『……そんな家あるの?』


ある意味、一般家庭の曜らしい反応。反面千歌は


千歌『あーまあ……大々的にお祝いは出来ない家とかはあるよね』


そう言って言葉を濁している。


果南『千歌の家なんかはまさしくそうだしね。丁度繁忙期にぶつかるし。』

千歌『うん。おめでとうくらいは言ってくれるけどね。』

果南『私も鞠莉が来るまではお祝いこそしてもらっても、パーティみたいなことはなかったかな。島暮らしで他に友達も住んでなかったし。』


なるほど。誕生日に祝うと言っても家庭によって、それぞれ違う。

言われてみれば確かにそりゃそうか、とも思う。


花丸『その中でも黒澤家は特に異質ずら……』

梨子『異質って……どれくらい?』

鞠莉『そもそも誕生日がメデタイことだって、知らなかったレベルよ』

善子「……は?」


思わず、ポカンとする。



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